体外受精の専門クリニック 幸町IVFクリニック

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幸町IVFクリニック
〒183-0055 東京都府中市府中町1-18-17
コンテント府中 1F・2F

京王線府中駅から徒歩4分
駐車スペース11台分

培養室

生殖医療で「安心」を意識したこと、ありますか?
当院では、患者さんの妊娠がゴールとは考えていません。安全に出産でき、さらにその赤ちゃんが大人になってから生殖医療による次世代への影響が指摘されるようなことが起きないように、受精卵に対してはできるだけ影響を与えないようにお母さんの子宮へお返ししたいと考えています。現状で考えられる対策はすべて行う。そのために必要なものを長年にわたり取捨選択して当院独自の培養プロトコールで体外受精を行っています。体外受精は妊娠率や生産率を意識するのはもちろんですが、安心も伴ってこその治療です。ここは当院が最も譲れない理念です。
1.清浄度の高い培養環境と最新の機器・設備
培養室は、高性能な電気集塵機および高精度ヘパフィルターを設置し、培養室スタッフ以外の入室を極力制限しているため、非常に高い清浄度に保たれています。
さらに厳密な温湿度管理やLED照明による照度管理を行い、出来る限り胚へのストレスを抑えた環境で体外受精を行っています。
また、紡錘体可視化装置やタイムラプスビデオといった特殊な機器を用いて、精度の高い体外受精を実施しています。
2.紡錘体可視化装置による精密な体外受精
卵子の紡錘体(染色体と、細胞が分裂する際に染色体を分配する線維との複合構造体)を卵子に影響を与えずに観察できる、特殊な顕微鏡を備えています。 この特殊な顕微鏡を用いて、より精密な体外受精を行うことが可能になります。

レスキューICSI(顕微授精)
レスキューICSIとは、精子の所見に問題がなく、通常の体外受精を行ったのにもかかわらず受精が成立しなかった場合に、追加で顕微授精を行って正常受精卵を得る技術です。

体外受精では、卵子と精子を受精させる方法は2通りあります。通常は、精子の所見によって決定し、精子の所見が良好で、自力で受精できる見込みが高ければ体外受精を、見込みが低ければ顕微授精を選択します。しかし、見かけ上の精子の形態や運動性が良好にもかかわらず、実際には受精する力が弱い、もしくは全くない精子も存在します。また、これまでに受精歴や妊娠歴があるにもかかわらず、急に受精不良を起こすこともあります。このような受精不良が起きるかどうかは、事前にどれだけ精密な検査を行っても完全には把握できず、最終的には実際に体外受精を行ってから初めて判明します。
もし、全く受精卵が得られなければ、その後の治療がすべて進まなくなってしまう・・・。
こういった事態を避けるために、病院によっては精子の所見にかかわらず、すべて顕微授精を行うといった施設もあるようです。

当院では、このような技術の乱用を推奨していません。
顕微授精は、必要最小限に用いるべきで、当院の患者さんには、できるだけ精子が自力で受精した胚で妊娠して頂きたいと考えています。

そのために、当院では特殊な顕微鏡を用いて当院独自のプロトコールでレスキューICSIを行っています。正しく遂行するためには知識や経験が必要になる技術ですが、事前に予測できない突発的な受精不良で受精しなかった場合でも、追加で顕微授精を行って正常受精卵を得ることが可能です。


当院では、通常の体外受精法や顕微授精法、さらにレスキューICSIを適宜組み合わせることで、卵子を回収できた周期当たりの正常受精卵の獲得率は89-94%と高い水準を維持しています。つまり、1個以上の卵が採卵できれば、約9割の方が正常受精卵を1個以上得ることができています。
ですから精液所見が正常にもかかわらず、「受精しないと不安だから」という理由だけで安易に顕微授精を選択する必要はありません。

精密度の高いICSI
当院ではICSIの際に、卵子の紡錘体の位置や状態を確認しながら実施しています。

卵子の紡錘体とは、平たく言うと卵子の遺伝情報である染色体のある場所ですから、顕微授精をする際には、絶対に傷つけてはいけないと考えられています。従来は、卵子の紡錘体は、第1極体の直下・近傍にあり、この位置を外してICSIをすれば、紡錘体を傷つけることはないと考えらえてきました。しかし、実際に紡錘体を観察できる装置が開発されると、意外にも、ICSIの際に推奨されている穿刺部位にも紡錘体が位置している場合があることが判ってきました。

また、従来では第1極体が放出されていれば、卵子は十分に成熟していると考えられてきましたが、実際には極体放出後でも核が十分に成熟していない卵子を認めることがあります。こういった卵子は、紡錘体を経時的に観察し、十分成熟した頃にICSIを施行する方が正常受精率は向上します。

このような卵子の紡錘体の位置や成熟度の違いは、通常の明視野だけでは全く区別がつきません。特殊な装置で観察することで、卵子の染色体を傷つけることなく、最適な核成熟の時期にICSIを施行することが可能となり、より丁寧で精密度の高いICSIを行っています。



[ICSI]
タイムラプスビデオ
受精卵は培養器の中で温度・湿度・ガス濃度が厳密に管理された状態で培養されています。これらを観察するためには、受精卵を培養器から取り出す必要があり、観察の度に一定の負荷がかかるため、観察・記録は必要最小限のポイントで行います。

タイムラプスビデオは、胚を培養器に収納したまま一定時間毎に撮影し、動画のように記録することができる特殊な機器です。これまでは全く見ることができなかった様々な情報が動画で得られるようになり、従来のピンポイント観察だけではなく、前核形成の状態や時間、卵割開始時間やその細胞動態などが、正常性や優劣を見分ける指標になるのではないかとの意見が多数報告されています。受精卵の発育に影響を与えずにその動態を詳細に観察し、正常性の高い胚を選定することが妊娠率向上につながります。
3.胚培養士について
培養室の受け持つ仕事は、非常に繊細な技術と十分な経験が必要です。当院では十分な実績と技術を持った技師が、責任を持って体外受精を遂行しています。
技術水準は、実験動物を用いて受精率90%以上、胚盤胞形成率80%以上の成績を常に維持できること、周辺機器や設備類の管理・メンテナンスができることが培養室スタッフに要求される最低条件です。十分な技術修得ができていないスタッフは、患者様の精子や卵子に一切触れることができません。

もちろん技術のみならず、生殖学の基礎や臨床知識などをしっかり身に付けることが必須です。生殖医学の分野は日々新しい知見が得られる分野でもあり、自身で意識して勉強しないとすぐに置いて行かれてしまいます。一人でも多く方の妊娠に貢献できるように、常に最新の技術や知見を広げる努力をしています。

医師
また、職務経験10年以上の胚培養士が常に培養室内に在室し、すべての過程を管理・監督しています。胚培養士は技術職である以上に経験職でもある一方、実際の現場では若い年齢層が多くを占める(20代が約7割、30代が約2割)のが実情です。職歴が長いベテランの技師を、複数配置している施設は国内でも多くありません。

当院では、体外受精のセミナーの質疑応答や、体外受精の結果の説明などは培養室スタッフが担当しています。体外受精は、患者様の見えないところで行っている作業が多く、ご夫婦の大切な卵や精子を安心して預けて頂くためには、人柄が見える上で信頼して頂くことが大切だと考えているからです。
同時に培養室スタッフも、十分な説明ができるように日々勉強する意欲がわきますし、お預かりしている精子や卵子も細胞ではなく、ご夫婦の小さな赤ちゃんであることを強く実感することができます。
胚培養士に最も必要なのは、高い技術性はもちろんですが、次世代への影響に直接関わる医療従事者として、高い倫理性と強い責任感を持つことです。患者さんが一生懸命、治療に取り組む姿勢を身近に感じ、私たち胚培養士は何をするべきか、何ができるかをいつも考え、向上することが大切だと考えています。

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