幸町IVFクリニック

コラム

いよいよ夏本番! 明るく元気に乗り切るために

2016.07.01

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 まもなく七夕。今年は、短冊にどんな願い事を書きましたか?

 中国に古来から伝わる牽牛星(けんぎゅうせい)と織女星(しょくじょせい)の伝説と、日本の昔からの農耕儀礼や祖霊信仰と結びついた七夕はとてもロマンチックなイベント。もともとは、旧暦の7月7日の夜に行われる「星祭り」と呼ばれる五節句のひとつです。

 

 7月になると街のあちこちに大きな笹が飾られます。赤やオレンジ、金銀の折り紙で作ったお飾りや、お願いごとを記した色とりどりの短冊が飾られ、道行く人の目を楽しませてくれます。

 「背が伸びますように」「弟ができますように」「魔法使いになれますように」など、幼いころにかわいい願いごとを書いたことを思い出して、思わず微笑んでしまいますね。このように風情ある日本古来の伝統行事は、たいせつに受け継いでいきたいものです。

 

 七夕の夜は織姫と彦星に思いをはせながら、ゆったりと星空を眺め、梅雨で疲れ切った心と体をリフレッシュしてみませんか。

 

 さて、7月はワクワクするイベントがほかにもいっぱいあります。

 海の日の前後で連休を取ったり、ひと足お先に夏休みを取る人もいるでしょう。会社帰りに気の合う仲間とビアガーデンや、ホテルのプールサイドで優雅に読書という過ごし方も素敵です。

 

 うっとうしい梅雨が明け、いよいよ心踊る夏の到来!

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 開放的な気分のなかアウトドアを楽しむことも多い時期。忘れてはいけないのが、UV対策です。一年のうちで最も紫外線が強くなるのが7~8月。日焼け止めクリームやスプレーで肌を守るのはもちろん、日傘や帽子、スカーフなどで全身くまなくガードしましょう。最近は、UV加工のカーディガンやパーカー、手袋などにもファッション性の高いものが増えているので、オシャレを楽しみながらガードすることができます。

 また、真夏の紫外線は目にも影響を与えます。目から紫外線が入りすぎるとのちのち視力が落ちたり、目の病気にかかりやすくなることも。紫外線防止効果のあるサングラスもこの時期のマストアイテムです。

 

 さらに、外出先だけでなく室内でも紫外線対策を忘れずに。ベランダで洗濯物を干すとき、カーテンを開けて部屋の掃除をするとき、家の前にゴミを出すとき。7月の太陽をあなどってはいけません。出かける予定がない日でも、朝起きたら日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。

 

 ただし、朝起きて太陽の光を浴びることには体内時計をリセットし、自律神経を整える効果もありますから、「紫外線を完全にシャットアウトしなくちゃ!」と神経質になりすぎないで。

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 紫外線対策同様に忘れないでほしいのが、熱中症対策の水分補給です。

 水分補給のポイントは「こまめに」「少しずつ」です。冷たい飲み物を一気飲みしたくなりますが、一度に大量摂取をするのは考えもの。大量に汗がでて、体に必要なミネラル類が排出され、かえって熱中症を引き起こす危険性があります。水分だけでなく塩分タブレットや塩飴などを一緒にとったり、スポーツドリンクを飲むなどして塩分補給も意識してください。

 

 クーラーの効いた部屋にいるとのどの渇きに気づかず、水分不足になることもあります。夜は寝ている間に大量の汗が出て、知らぬ間に脱水状態になりがちです。夜寝る前に水分補給、朝起きたらまず水分補給。こまめな水分補給で、厳しい暑さを乗り切りましょう。

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 それでも熱中症になったらどうしたらいいでしょう。

 熱中症は、寝不足などで体力が落ちているとかかりやすいといわれています。頭痛、手足の筋肉がつる、気持ち悪いなどは熱中症のサインかもしれません。そのようなときは風通しのいい涼しい場所で休み、水分と塩分を補給を。氷や保冷剤で、首の後ろや腋の下、足の付け根などを冷やすのも効果的です。あまりに具合が悪いときは、がまんせずに病院にいきましょう。普段から規則正しい生活を心がけ、充分な睡眠と栄養をとり、疲れをためないことがたいせつです。

 

 自分で環境をコントロールできないオフィスでは、クールビズにも気をつけましょう。省エネだからと薄着のしすぎには要注意。エアコンによる体の冷えは不調の原因にもなります。薄手のカーディガンや大判ストールなどを常に携帯して、体温調節につとめましょう。

 

 活動的なシーズンですが、気持ちのままに行動していると思っている以上に体力を消耗していることがあります。また、梅雨の疲れが知らぬ間にたまっているので、体調管理にはくれぐれも気をつけて。

 7月は意外と雨の日が多いものです。快晴の夏日かと思うと、気温が上がらず雨が降る日が続くこともあり、なんとなくだるさを感じたり、頭痛やめまいに悩まされることも。急激な温度差や湿度の変化、気圧の変化も身体にとっては大きなストレス。自律神経を狂わせ、体温調節がうまくいかなくなります。ただでさえ暑さで体力が落ちているので、自律神経を整える工夫をしたいですね。

 ときには温かいお茶を飲み、リラックスタイムをとりましょう。緊張した体をほぐすマッサージもおすすめです。外でアクティブになるぶん、家ではのんびりゆっくりして、心も体も休ませてあげましょう。

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 ふと気が付けば、一年の半分以上がすぎ、折り返しのスタートでもある7月。自分ががんばりすぎていないか、無理をしていないか、振り返ってみませんか。

今年の土用丑の日は7月30日です。ウナギを食べて英気を養いましょう!

 自分で自分を優しくケアしながら、素敵な夏が過ごしてくださいね。

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