幸町IVFクリニック

着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)

着床前遺伝学的検査(PGT:preimplantation genetic testing)は、受精後の胚から5~10個の細胞を取り出し、染色体や遺伝子を調べる新しい生殖補助医療です。

PGTの種類

1PGT-A

染色体の数の異常による各染色体の増加や減少を調べるPGT

2PGT-SR

染色体の構造異常による染色体の部分的な過剰や欠失を調べるPGT

3PGT-M

重篤な遺伝性疾患を引き起こす可能性のある遺伝子の変異を調べるPGT

PGTの種類

着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の臨床研究

現在、日本ではPGT-Aを一般の診療として実施することはできませんが、2020年4月より日本産科婦人科学会が中心となって実施中の臨床研究に参加するという形をとることにより、PGT-Aの診療を受けることができます。

当院は、日本産科婦人科学会PGT-A特別臨床研究の研究分担施設として認定されています

臨床研究に参加するためには、以下の選択基準を満たす必要があります。別に除外基準も設けられているため、選択基準を満たしていても、参加できないことがあります。

反復ART不成功

選択基準

  1. 日本産科婦人科学会の定めるART適応基準に合致する方
  2. 体外受精・胚移植実施中で、直近の胚移植で2回以上連続して臨床的妊娠が成立していない方
  3. 臨床研究の参加に配偶者と共に文書による同意の取得が可能な方

習慣流産(反復流産を含む)

選択基準

  1. 日本産科婦人科学会の定めるART適応基準に合致する方
  2. 過去の妊娠で臨床的流産を2回以上反復し、流産時の臨床情報が得られている方
  3. 臨床研究の参加に配偶者と共に文書による同意の取得が可能な方

染色体構造異常

選択基準

  1. 日本産科婦人科学会の定めるART適応基準に合致する方
  2. 夫婦いずれかにリプロダクションに影響する染色体構造異常を有する方
  3. 臨床研究の参加に配偶者と共に文書による同意の取得が可能な方

インフォームド・コンセント

1)院長の外来

臨床研究の参加基準を満たしているかを確認します。必要に応じて、ご夫婦の染色体検査や不育症検査を行うことがあります。参加基準を満たしている場合は、PGT-A臨床研究の説明書・同意書をお渡しします。

2)事前遺伝カウンセリング

PGT-A実施前の遺伝カウンセリング

※1)院長の外来と2)事前遺伝カウンセリングをまとめて実施することはできません。

3)同意書の提出

インフォームド・コンセント

臨床研究の流れ

1体外受精のために過排卵刺激して卵子を回収します。

2回収した卵子の体外受精(または顕微授精)を確認し培養します。

3胚盤胞が得られたら、数個の細胞を生検します。
本研究では、採卵5日目の胚盤胞期の栄養外胚葉(将来胎盤になる部分)から、顕微鏡下で胚盤胞を把持し透明帯に穴を開けて中の数細胞を生検します。

胚生検図

4胚盤胞から採取した細胞(生検細胞)をPGT-A解析施設に輸送します。

5生検後の胚盤胞は一旦凍結します。

6生検細胞の染色体解析により、染色体の数が正常かどうかの判定を行います。
検査施設では、この細胞からDNAを増殖させて、適切な方法で染色体の数の異常を調べます。

次世代シークエンサーを用いた解析

7移植可能胚と判定された胚盤胞を融解して子宮内に移植します。

8妊娠が成立した場合は、妊娠12週前後まで注意深く診察を継続します。

9以後の妊婦健診、分娩(ART施設と妊婦健診、分娩施設が異なる場合を含め)は通常の体外受精と同じです。尚、分娩までの経過は、通常どおり体外受精を行った患者さんと同じように日本産科婦人科学会への登録をお願いしています。

費用(税込)

抗リン脂質抗体症候群の検査※奥様が43歳未満のご夫婦は、不育症の助成金を申請できることがあります。 14,600円
染色体検査※奥様が43歳未満のご夫婦は、不育症の助成金を申請できることがあります。 35,840円
(お一人)
遺伝カウンセリング 5,000~10,000円
(内容による)
胚盤胞PGT-A(胚盤胞1個あたり)※体外受精、顕微授精、凍結融解胚移植の費用が別途かかります。 82,500円

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