幸町IVFクリニック

タイムラプス

タイムラプスモニタリングシステム

精度の高い培養環境

精度の高い培養環境
※提供:Vitrolife社

タイムラプスモニタリングとは、胚を培養器に収納したまま一定時間毎に静止画撮影し、つなげてコマ送り動画のように記録する観察法です。
体外に連れ出された卵は、授精後から再び子宮に還すまでの間、体内の環境を模した温度・ガス濃度が厳密に管理されたインキュベーターで培養します。これを観察するためには、受精卵をインキュベーターから取り出す必要があり、観察の度に一定の負荷がかかるため、観察・記録は12-24時間程度ごとに必要最小限で行うのが一般的でした。しかし、この場合の胚の評価要素は観察時の見かけのみで、途中に異常動態(異常な細胞分裂や再融合など)が発生していても判りません。
タイムラプスモニタリングは、これまでは全く見ることができなかった様々な情報が動画で得られるようになり、前核形成の状態や時間、卵割開始時間やその細胞動態など、様々なパラメーターが胚の正常性や優劣を見分ける指標になるのではないかとの意見が多数報告されています。またタイムラプス撮影によって定点観察が不要となるため、インキュベーターから胚を出すことなく観察でき、培養中の負荷を最小限にすることができます。

タイムラプスイメージ01
タイムラプスイメージ02
タイムラプスイメージ03
タイムラプスイメージ04
タイムラプスイメージ05
タイムラプスイメージ06
タイムラプスイメージ07

※提供:Vitrolife社

タイムラプスモニタリングシステム

当院では授精後の卵はVitrolife社のEmbryoScope +®というタイムラプスモニタリングシステムを搭載した専用のインキュベーター(培養器)で培養・管理しています。このインキュベーターは培養中の受精卵を安全に観察するために開発されたという経緯があり、厳密な培養環境と撮影によるヒト胚への影響に配慮した最適な条件が設定された非常に高性能なインキュベーターです。
また膨大な胚の発育と着床能のデータを基に人工知能によって開発された、受精卵の着床の可能性を自動評価する付属の解析支援ソフトを併用し、胚の生存性をより正確に予測して胚移植や胚凍結の最適なタイミングを胚ごとに検討して妊娠率向上につなげています。

Fig6-1
Fig6-2

※提供:Vitrolife社

※提供:Vitrolife社

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