幸町IVFクリニック

プレ体外受精

    プレコンセプションケア(Preconception care)

    プレコンセプションケアとは?

    コンセプション(Conception)とは、妊娠、受胎という意味です。
    プレコンセプションケアとは、将来の妊娠に向けてご夫婦の生活習慣、身体や精神の状況などを見直し、準備を整えていくことを指します。

    不妊治療とプレコンセプションケア

    不妊治療とプレコンセプションケア 当院では、20 年ほど前から妊娠しやすい身体作りの重要性を患者さんに説明し、データに基づいて生活習慣改善の指導などを行ってきました。
    しかし、以前はプレコンセプションケアという考え方がまだ一般的でなく、説明してもなかなか理解が得られないことが多かったのをよく覚えています。
    近年、プレコンセプションケアという考え方が普及するに従って、以前と比べると積極的に取り組まれるご夫婦が増えてきました。

    それでも、体外受精・顕微授精の治療を受けられるご夫婦の中には、いまだに体外受精・顕微授精のことを、ご自身の身体の準備不足を棚上げして、一気に妊娠をもたらしてくれる魔法の方法のようにとらえている方がいらっしゃいます。
    体外受精・顕微授精は、生殖補助医療と呼ばれている通り、妊娠の補助をしているだけです。体外受精・顕微授精を実施したとしても、妊娠のしやすさ、妊娠中の母体合併症のリスク、児の異常や疾患のリスクは、その方の身体の準備状態の影響を大きく受けます。

    プレコンセプションケアに積極的に取り組むことにより、次の 3 つの効果が期待できます。

    1. 不妊治療の効率が上がる
      (同じ治療を行ったとしても、身体の状態が良好だと結果が出やすい)
    2. 妊娠中の母体合併症のリスクを軽減できる
    3. 児の異常や疾患のリスクを軽減できる

    プレコンセプションケアのチェック項目

    1. 体重を適正に保つ
    2. 血圧を意識する(高めの方は自宅で血圧測定、内科受診など)
    3. バランスの良い食事を心がける(GI 値の低い食材から食べる)
    4. 適度な運動をする
    5. ストレスをため込まない
    6. タバコを吸わない
    7. アルコールは控えめに(妊娠したら禁酒)
    8. 食事で不足しがちな栄養素をサプリでとる(葉酸、ビタミン D、鉄など)
    9. 風疹の抗体検査を受け、必要な場合はワクチンを接種する
    10. 甲状腺検査を受ける
    11. クラミジアトラコマティス感染症の検査を受ける
    12. 血液型を調べ、血液型不適合妊娠のリスクについて知る
    13. 血液・尿・心電図の検査を受け、ご自身の一般的な健康状態を知る
    14. 乳がん・子宮頸がん検診を受ける
    15. 感染症(梅毒・B/C 型肝炎、HIV)の検査を受ける
    16. 持病がある方は、妊娠の可否について主治医に相談する
    17. 常用薬がある方は、妊娠したときの対応を処方医と相談しておく
    18. 血縁者に遺伝性疾患を罹患されている方がいらっしゃる場合は、専門医に相談する

    プレコンセプションケアというかっこいい名称の割には内容が地味ですが、どれも重要な項目ばかりです。
    当院では、これらの項目について準備周期中にできるだけ対策を講じておきます。対策が長期に渡る項目については、体外受精・顕微授精と並行してケアしていきます。

    体外受精の準備

    当院では体外受精を行う前に、準備の周期を設けています。
    準備の周期では、体外受精を行うための様々な検査をします。

    体外受精の準備
    身体の健康状態をチェック ・術前検査 肝機能検査
    腎機能検査
    感染症の検査など
    ・甲状腺ホルモン検査
    ・クラミジア抗体検査
    ・糖・脂質代謝検査
    ・酸化ストレス検査
    ・乳がん検診(推奨)
    ・風疹抗体検査(推奨)
    卵巣のチェック ・ホルモン検査
    ・超音波検査
    ・抗ミューラー管ホルモン
    子宮のチェック ・超音波検査
    ・胚移植トライアル
    ・子宮頸がん検診(推奨)
    男性側のチェック ・精液検査
    ・感染症の検査
    体外受精の準備

    これらの検査は性周期の1周期の期間内に行うので、初めての受診から約1ヶ月程度で体外受精の周期を開始できます。準備の周期中に実施した検査は1年間有効です。1年間は、再検査無しで体外受精の周期に入れます。
    ※風疹抗体検査の結果、ワクチン接種を行った場合は、2ヶ月間の避妊が必要になります。

    ただし、上記の検査の結果によっては、再検査または詳しい検査・治療が必要となり、体外受精の開始が延期になることがあります。

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