幸町IVFクリニック

院長

ご主人の年齢と児の統合失調症

2020.09.10

幸町IVFクリニック院長 雀部です。

今回も男性の年齢の話です。

前々回の男性の年齢と胚の染色体異常の関係、前回の男性の年齢と児の先天性心疾患の関係と男性の年齢の話が続いています。これで終わりにしようと思っていたら、もう一本論文を見つけてしましました。

今回は、台湾で行われた男性の年齢と児の統合失調症の関係を検証した研究を紹介します。8月に発表されたばかりの論文です。

Lan, K. C., et al. (2020). “Association between paternal age and risk of schizophrenia: a nationwide population-based study.” J Assist Reprod Genet.

目的:男性の年齢と児の統合失調症発症の関係について検証すること

対象:1100万人から抽出した統合失調症を発症した児17,649人

研究デザイン:集団ベースのコホート研究

結論:男性の高年齢は、児の統合失調症発症リスクと関係がある。男性の年齢が5歳上がるごとに、統合失調症のリスクが高くなる。

(詳細は、原文を参照してください)

男性の高年齢と胚の染色体異常は関係ありませんでしたが、児の先天性心疾患、統合失調症とは関係があるようです。男性も女性と同じで、若いうちに妊活する必要がありそうです。

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