染色体異常による流産
2023.07.27
幸町IVFクリニック院長の雀部です。
医学は絶えず発展しています。生殖医学の分野でも新しい知見が続々と発表され、疾患や治療に対する考え方は常に変化しています。このブログでは、妊娠を希望されているご夫婦向けに、新しく発表された知見のポイントをQ&A形式で簡潔に紹介していきます。
今回は染色体異常による流産の話です。
Q 反復流産女性のうち、染色体異常により流産するリスクの高い女性の臨床的特徴は?
A 「母体年齢35歳以上」、「妊娠12週以下」、「反復流産回数が少ない」、「流産児が女児」という臨床的特徴がある女性は、染色体異常による流産リスクが高かった。
根拠となる論文は、
論文のエビデンスレベルは、
ケースコントロール研究です。エビデンスレベルはあまり高くありません。