幸町IVFクリニック

院長

飲み物と体外受精の成績

2018.04.19

幸町IVFクリニック院長 雀部です。

睡眠、タバコと生活習慣改善の話が続いています。今回は、飲み物の話です。

さっそく論文を紹介しましょう。

Machtinger, R., et al. (2017). “Association between preconception maternal beverage intake and in vitro fertilization outcomes.” Fertil Steril 108(6): 1026-1033.

2014年~2016年に生殖補助医療による治療を受けた140人の患者さんを対象とした前向き研究です。普段飲んでいる飲み物と体外受精の成績の関係を検討しています。砂糖の入ったソーダをよく飲む方は、まったく飲まない方と比較して、採卵で回収できた卵子数が1.1個、成熟卵子数が1.2個、受精した卵子数が0.6個、良好胚数が0.6個少なかった。生児獲得率は、砂糖入りソーダをまったく飲まない方と比較して、1日1杯以下の砂糖入りソーダを飲む方で-12%、1日1杯以上飲む方で-16%低かった。コーヒー、カフェイン入り飲料、ダイエットソーダは、体外受精の成績に影響を及ぼさなかったと報告しています。結論として、カフェインの有無に関わらず、砂糖入り飲料は、体外受精の成績に悪影響を及ぼす可能性があるとのことでした。

コーヒー好きの方、よかったですね~。カフェインは、影響しないようです。でも、コーヒーに砂糖を入れて飲むのはNGです。

もう一つ気になる飲み物があると思います。アルコールです。
Abadia, L., et al. (2017). “The association between pre-treatment maternal alcohol and caffeine intake and outcomes of assisted reproduction in a prospectively followed cohort.” Hum Reprod 32(9): 1846-1854.

2006年~2016年に生殖補助医療を受けた300人の患者さんの493治療周期を対象とした前向きコホート研究です。治療を受ける前の1年間のアルコールとカフェインの摂取状況を申告してもらい、体外受精の成績との関連を検討しています。アルコールをまったく飲まない方の生児獲得率は34%、1日量の少ないグループより順番に46%、41%、42%、41%でした。カフェインは、1日量の少ないグループの生児獲得率より順番に46%、44%、42%、40%、40%でした。結論として、低度~中等度のアルコール、カフェイン摂取は、体外受精の成績に影響しないということでした。

妊娠前から、あれもダメ!これもダメ!だと息が詰まってしまいますよね。飲み過ぎなければ、カフェインもアルコールも大丈夫なようです。でも、妊娠したらアルコールは絶対ダメ!、カフェインも控えめに!

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