幸町IVFクリニック

培養室

ノーベル賞受賞の裏側で・・・

2011.10.14

こんにちは 培養室の雀部です。


んー・・・、困ったなぁ・・・。そろそろネタ切れですよ。

しかしウチのスタッフも、あっちこっちからよく話題を集めてくるなぁー

と感心しちゃいますね。エライ!

 

では、体外受精に効果的な○○!は、すでに色々と紹介されているよう

なので、ちょっと目先を変えた話題にしましょうか。

 

つい先日。今年のノーベル賞受賞者が発表されました。古い話題に

なりますが、去年の医学生理学賞の受賞者を覚えていらっしゃいますか?

1978年、世界で初めての体外受精ベビー、ルイーズ・ブラウンが誕生

しましたが、この快挙を成し遂げたのが、生物学者のロバート・エドワーズ

博士と産婦人科医のパトリック・ステプトー医師でした。この技術により

2010年までに世界で延べ400万人のベビーの誕生に貢献できたそうです。

素晴らしい!!

残念ながら、ステプトー医師は1988年に亡くなっているため、今回の

受賞対象にはなりませんでしたが、もうちょっと話題になってもいいのに・・・

と思うのは私だけではないと思うんですが・・・。というわけで、2ショットを

探してきたので紹介しますね。

 

image001.jpg 

右がエドワーズ博士、左がステプトー医師です。(・・・たぶん・・・。)

 

 

 

image003.pngimage006.jpg                                                         

   

    表側        裏側 

残念といえば、実は日本人でも林基之(はやしもとゆき)先生という、

生殖医学で世界的にも非常に有名な先生がいらしたことは、あまり話題に

なりません。エドワーズ博士らと同時期にヒトの体外受精を研究していた

先生です。残念ながら、この先生も1977年、ルイーズの誕生の前に亡くなって

しまったんですが、もしこのとき亡くなっていなければ、ノーベル賞の

受賞だってひょっとしたら・・・!!歴史に「もし」はナシですが、可能性は

十分あった話なので、ちょっと考えずにはいられませんよね!!

 

実はこの林先生は、東邦大学産婦人科の教授です。現在でも産婦人科学の

発展に貢献した学術研究に贈られる林基之賞というものがあるくらい、

非常に傑出した先生でした。東邦大学が生殖医学に強くパイオニア的存在

なのは、林先生の流れを汲んでいるためです。

実は、ウチの院長も林先生の孫弟子世代です。入局の頃から、「林先生の

流れを汲んでいる東邦が、他大学の後塵を拝していいのか!!」と大ボス

久保春海先生に叱咤激励され(ド突かれ?)、シゴかれたIVF班の一員でした。

その甲斐あって、今は・・・。・・・・・・あんな感じです・・・。

こだわりがあって、ウルサイでしょ(^^;?

 

今は当時のIVF班の先生方もそれぞれに開業されていますが、どの先生も

皆、ブレない、誠意のある治療を行う印象があるのは、林先生の誇りも

一緒に受け継いでいるからだと思います。

 

あ~、何だかあの頃が懐かしくなっちゃいました。今よりも更に忙しかった

けど、毎日の仕事や勉強が、趣味とか遊びのように楽しかった時期でした。

私も、縁あって林先生の誇りの一端を受け継ぐ者として、一人でも多くの

ベビーの誕生に貢献するべく頑張りますね。

 

では、また。

 

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