抗ミュラー管ホルモン(AMH)について
2011.12.08
こんにちは。 今回は、技師の佐藤が担当します。
さて、今回は事前周期に検査をさせて頂く事が多い
抗ミュラー管ホルモン(AMH)ついてのお話です。
AMHとは、卵巣内で発育過程にある卵胞から分泌される
ホルモンの事です。
よって、血液中のこのホルモン値が高ければ発育卵胞が多く、
低ければ発育卵胞が少ないと考えられるのです。
そしてこの発育卵胞の数は、卵巣内に残っている原始卵胞の数にリンクしています。
原始卵胞とは、産まれた時から持っている「卵子のもと」のこと。
数に限りがあり、出生時には200万個が存在すると言われ、思春期には30万個、
そして閉経間際には1000個以下となり卵巣の機能が停止します。
つまり、AMHの値は、卵巣にあとどれくらい卵子が残っているか、
卵巣予備能と呼ばれる卵巣年齢を知る目安になるという訳です。
AMH値は卵子の質とは関係ないと考えられているので、
値が低い・高いからといって卵子の質が悪い・良いという事ではないのですよ。
AMH値を知る事によって、卵巣の反応性を予測出来、
適切な排卵誘発法の選択や、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)等のリスクを下げ、
効率良く治療を進める事が出来ます。
こういった理由で検査をさせて頂いていますので、
ご協力宜しくお願い致します!!(^^)
それでは今回はこの辺で・・・♪