幸町IVFクリニック

培養室

マウスのトレーニング

2012.09.18

こんにちは!朝起きると猫がおなかの上でゴロゴロ言いつつ布団を揉んでいるので、
起こされても怒るに怒れない培養室の菊地です。

 

今回は私達新人がただ今行っております、トレーニングの内容を
少し書かせて頂きます!(*^ω^*)

 

今私達が行っていることの一つに、マウスのトレーニングがあります!
これは実験動物のマウスを用いて飼育から、採卵、(精子も♂マウスから取ります)
精子と卵のかけ合わせ(体外受精)、受精卵の培養、という一連の操作を行って
体外受精の手技と知識を学んでおります。

 

 

まずスケジュールとして、採卵の3日前にプロゲステロンを♀マウスの腹部皮下へ注射し、
卵を育てます。その後1日空けて、採卵1日前にゴナトロピン(hCG)を注射し、
卵を成熟させて排卵を促します。

そして翌日の朝採卵を行い、♂マウスから採取した精子を卵の入った受精用の
培養液内へ入れて受精を待ちます。次にその4時間後に培養用の培養液へ卵を移し変えて、
胚盤胞形成まで卵を発生させ、発生率をデータとして記録していきます。
これは目標の発生率が一定に保てるまで、データを取って繰り返し行っていきます。
最終的に、このデータと手技が一定にならなければ、患者様の卵は触れません。

 

 

このようにしてトレーニングしていくのですが、胚が上手く発生する為にはもちろん
卵の成熟の度合いや排卵がされているかという点が関わりますが、
卵の素早い操作やキャピラリー(卵を操作するガラス管)が上手く作れるかどうかということや、
卵へなるべく光を当てないなど、手技がとても肝心となってきます。

 

 

マウスの採卵数には個体差もあり、沢山卵が取れた時は嬉しい反面長丁場となり帰るころには
いつも夜空の星が綺麗です(^V^)。
ですが、マウスの卵を患者様の卵とイメージして、緊張で冷や汗をかきながらも
素早い操作を心がけ、正確に操作が行えるまでしっかり手技を鍛えていこうと思います。

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