幸町IVFクリニック

培養室

がんばれ精子!!

2012.10.30

こんにちは 最近、急に寒くなってきましたね。

外が暖かそうなのにダマされて、玄関の外で毎朝寒がっている
培養室の雀部です。

(朝は時間がないので、洋服に失敗しても着替えられない!!)

 

最近の寒さのせいか、それとも少し前までの異常な暑さのせいかは
わかりませんが、ここ最近、検査結果では良かったのに、
体外受精の当日で元気がない精子をよく見かけるようになりました。
この時期はいつもそうなので、また今年も寒い季節がきたなぁと、
気がつくばかりですが・・・。

 

せっかく奥様が注射打ったり、診察受けたりと大変な思いをして
一生懸命に卵を育てたのに、当日になって精子が元気ないだなんて・・・!(ノ_<、)

 

・・・そんな精子は、「卵も頑張ってるんだから、キミもしっかり
泳がなくてどうする
(`□´)!?」と叱咤激励?されてますが・・・(^^;)。

ま、培養室は当然、女子の味方!

卵子には優しいけど、精子には厳しいもんで (´▽`)。

(億の精子から、一匹の精子を選りすぐるんだから、当然ですね。)

 

最終的には、顕微授精やレスキューICSIなどによって、
がっつりサポート d(^-^) して
ますから、治療上に支障がでることは
ないのですが、本来なら自力で受精できるカップルなら、
体外受精で受精した胚で妊娠して欲しいんです、やっぱり。

 

最近そんな症例が増えてきたなぁと思っていたら、先日何かの記事で、
食事と精子の話が紹介されてました。→コチラ

脂肪の多い食事を摂取している男性は、そうでない男性と比べて、
40% (°o°)も精子が少なかったって報告でした。

特に、脂肪の種類でも飽和脂肪酸、すなわち肉類やバターなどの脂肪を
摂取していると41%も精子が減少する傾向があり、逆に、オメガ3不飽和脂肪酸、
すなわちα-リノレン酸を多く摂取している男性は、
精子の奇形が低下する傾向があったという内容でした。

随分、衝撃的な数値だなぁと思いましたが、よく見ると99人のデータということで、
少しデータが極端かなと思いますが、傾向を示す分には十分ですね。

 

オメガ3不飽和脂肪酸は、魚系の油で、身体によいとされる油ですね。
α-リノレン酸とか、EPA、DHAという成分を耳にしたことがあると思います。

一般には悪玉コレステロールや中性脂肪などを低下させ、
血液をサラサラにする効果が注目されていますが、精子にも影響してるんですね~。

というよりも、身体の恒常性が正常に保たれているということが、
生殖には必須だということですよね (*^◇^*)。

 

α-リノレン酸を最も豊富に含んでいるのは、フラックスシードオイル
(亜麻仁油;亜麻の種からしぼった油)で、脂肪酸の60%以上がα-リノレン酸です。

ただしこの油は酸化しやすく、熱にも弱いので、通常の加熱料理

使うことはお勧めできません。サラダなど生で摂取するのがいいでしょうね。

 

酸化した不飽和脂肪酸は逆に身体をどんどん酸化させてしまうので、
摂取する場合は抗酸化物のビタミンEやセレンと一緒に摂ることが勧められています。

フラックスシードオイル(亜麻仁油)なんて、どこにでも売ってる物じゃなし、
抗酸化物も一緒に摂取・・・(@_@)。

なんだか難しいので、フラックスシードオイル、EPA、DHAなどのサプリで
摂取する方が手軽かもしれませんね ┐(´~`;)┌。

 

この結果だけを読むと、お魚中心のごはんで、肉食ダメ!!
ってことになりそうですが、精子を育てる大事なテストステロンは、
お肉などの飽和脂肪酸が基になっているので、極端に肉食をしなくなると、
逆に精子が減る可能性だってあります。

何事もバランスが大事。

最近、油の多い食事かなぁ・・・。とか、ちょっとお肉多かったから、030426
今日の昼食はお魚にしようかな・・・。なんて、
ご主人がちょっと思ってくれる程度でいいかなと思います。

サンマが美味しい時期ですし♪

 

基本は、やっぱり普段の体調管理が大事です。

体外受精の前日にインフルエンザなんて・・・、
あぁ、考えたくもない・・・(≧◯≦)!!

 

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