卵子のアンチエイジングに取り組んでいますか?
こんにちは
培養室の雀部です。
ここ数日は寒暖の差が激しくて、びっくりですねw(°O°)w。
インフルエンザやら風疹やら、流行り物が今年も横行しているようなので、
皆さんご注意下さいね。
さて今回は、ややシビアな話題を一つΣ(><;)。
当院のブログを読むとやたらと出てくるのが体調管理とか、生活習慣の話題だとか。
当院だけでなく、様々な情報媒体で話題が提供されています。
治療を行っている患者さんからすると、
こんなの当たり前だけど、それだけじゃ不十分だから病院に通院して
頑張ってるんじゃない(`□´)!
と思う方もいると思いますが、それは大きな間違いです。
先日、診察室で検査の話になって、
「生活習慣の見直しだとか体調管理だとか、そんな曖昧なもののために
この検査をするんですか?」
とおっしゃったご主人がいました。
つまり、そんな当たり前の話を聞くために、指導を受けるために、
この病院に来たわけではないのに・・・。
ということですよね。
自力では妊娠が難しいかもしれないが、病院の薬や技術さえあれば妊娠できる。
と考えている方は本当に多いです。
確かに当院は体外受精の専門クリニックなので、こういう考え方でも
全くの間違いではないのですが、
それは個人が抱える背景状況によってだいぶ異なります。
実際のところ、よほど病的な要素で卵巣機能が低下している方を除けば、
だいたい30代前半までは、いくらムリをしてても、身体の細胞が若いので何とかなっちゃうんですねヽ(^◇^)ノ。
でも、30代半ば以降は、急に年齢要素によって個人差が大きくなってきます。
・・・身体の無理がきかなくなってきた・・・っていうアレですね(+_+)。
もともと卵巣機能が低下傾向の方の場合、自身で健康努力をしているのと、
していないのでは卵子の質に特に大きな差がでてきます。
女性の場合、お肌の曲がり角という言葉がありますが、ケアをしている人、
していない人で見た目に大きく差が出てくるのも30代からですね。
卵子も同じで、30代半ば以降はこの老化のスピードが人によって全然違うのです(☆_☆)。
毎日の食事や運動など、生活にちょっとした健康努力を取り入れている (*^-^*)人と、
暴飲暴食、酒たばこ、夜更かしまくりでやりたい放題o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o!!
の人が同じだったら、それこそ不公平でしょう┐(´~`;)┌?
体外受精に関して言うと、身体が健康な方とそうじゃない方では、
とにかくホルモンの効き目と卵子の質が大きく違います。
その方に合わせたホルモン剤を選択したはずなのに、そもそも効き目が悪い方では
理想的な効果が得られないためです。
また、同じ方でもその時の体調の良し悪しによって、薬の反応性が変化します。
何で今更、こんなに生活改善についてウルサくなったのかというと、
常々、ホルモン剤だけでは卵の質を改善するにも限界がある、と感じていましたが、
特にここ数年、40代の患者さんの割合が急に増えたため、妊娠する方としない方の差が
大きいことを痛感したからです。
また30代の患者さんは、生活改善なんて私はまだまだ大丈夫(´▽`)!と
変に過信している方が多いように思いますが、アンチエイジングに関しては、
卵子も身体も早く取り組むに越したことはありません。
もちろん患者さんの努力だけではなく、当院でもアンチエイジングに対する取り組みを、
積極的に検討す
るようになりました。私も院長も、研究肌の人間なので、
根拠のないものを、「これって良さそうらしいですよ~( ̄ー ̄)」って勧めるのができません。
自信のないものは顔に出ちゃうので・・・ (^。^;)。
しっかり効果のあるものを検証するため、患者さんにもご協力をお願いすることがありますが、
どうかよろしくお願いします。
体外受精は、「体外受精なら妊娠するんでしょ~」と、
なんとなーく取り組むような治療ではありません。
特に30代半ば以降の方の場合は、本当に患者さんとの二人三脚が必須です。
頑張って一緒に走ってくれる患者さんの場合は、私たちも一生懸命取り組んで、
一気にゴールを狙えます。
生活改善やアンチエイジングは、短期間に一発逆転!は難しいですが、
確実に妊娠に向かって前進します。
着実に前進することでしっかりゴールを狙いましょうね!ヾ(^O^)