幸町IVFクリニック

培養室

生理周期と女性ホルモン

2013.05.02

こんにちは!培養室の可児です。

 

今回は、生理周期と女性ホルモンの働きについてお話いたします。

 

まず、基礎体温が低い低温相の時、GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)
の刺激によって脳の“下垂体”から、FSH(卵胞刺激ホルモン)が分泌されます。
このFSHは、卵巣に働きかけて卵胞を成熟させます。

すると、卵胞からはエストロゲン(E2:卵胞ホルモン)が、
卵胞の発育にあわせて分泌量が多くなっていきます。
このE2は、子宮内膜を厚くする働きもします。

そして、たくさんのE2が下垂体に届くと、今度は下垂体から一時的に
大量のLH(黄体形成ホルモン)が分泌され、
その大量のLHが卵胞に届くと排卵が起こります。
このときに基礎体温は、低温相から高温相になります。

排卵して卵子が飛び出した後の卵胞は“黄体”に変化し、
プロゲステロン(P4:黄体ホルモン)が分泌されます。
P4は、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を整えたり、
妊娠を継続させるように働くホルモンです。
また、体温を上げる働きもあるため、その影響で体温の高い高温相が続きます。

もし妊娠していれば、基礎体温は高温相のままですが、
妊娠しなかった場合は、12~16日後に低温相になり、
厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちて、月経が始まります。

 

このように、生理周期によってホルモンも変化していきます。

当院では、生理が始まった時や採卵周期中や胚移植前などなど、
さまざまな場面でこれらのホルモン値を測定しています。
場合によっては毎日採血・・・という時もあるかもしれません^^;

が、目には見えない体の状態を知る為のとっても大事な検査なのです!

体の中でこんなことが起きてるなんて、女性の体は不思議ですね~

 

では~(^ω^)

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