幸町IVFクリニック

培養室

体外受精と人工授精の違い

2013.11.07

こんにちは!

培養室の前川です!(>。<)

 

体外受精と人工授精の違いについて、皆さん理解していますか?

世間では、不妊治療や体外受精という言葉がニュースなどでも取り上げられるようになり
浸透しつつあるようにも見えます。しかし、体外受精と人工授精の違いについては
一般的には理解されていることは少なく、実際に不妊治療に関わっている人でないと
ピンとこないのではないのでしょうか?
以前、私が夕方のニュースを見ていたら、人工授精の話題を報じながらも
その時に顕微授精の画像がイメージ画像として使われていた!ということがありました。
それだけ、社会的にはまだまだ浸透されていないのかと思いましたが、
せめてメディアは正しい知識の基に報道して欲しいとも思ったことがあります。

 

不妊治療は大きく分けると、一般不妊治療(タイミング療法や人工授精)
と体外受精に分けることができます。
不妊の原因にもよりますが、不妊治療を行う場合には一般不妊治療から始め、
それでも妊娠しない場合には体外受精にステップアップするというのが一般的な流れです。
もちろん不妊の原因(卵管や精子に問題がある場合など)や年齢的理由(特に40歳以上の方など)
により、一般不妊治療は経ず体外受精を行うことも多くあります。

 

簡単に人工授精と体外受精を説明しますと、

人工授精とは、エコー所見やホルモン値などから排卵日を特定して、
その日に合わせて濃縮した精子を子宮へと注入する方法です。

体外受精は、卵子を体の外へと取り出して、体外で精子と出会わせ受精させ、
その受精卵を子宮へと戻す方法です。

 

両者の一番の違いは、「卵子と精子が出会って~受精卵が着床する手前まで」
を人間の目で観察しながら行うか否かということです。

人工授精では、排卵日に精子を注入してから先は体内で起こることですので、
人間の目で追うことはできません。つまり、正しく卵子が排卵されているか、
卵子のもとへ精子がたどり着いているか、受精が成立しているか、
受精卵が発育しているかといったことは観察できません。
よって、妊娠が成立しなかった場合でも、何が原因かは分かりません。
また、妊娠率も自然妊娠と同程度です。

一方、体外受精ですと、実際に目の前に卵子と精子があって、それらを受精させて、
受精卵が発育して、その発育した受精卵を子宮へと戻すという一つ一つのステップを
人間の目で確認しながら進んでいきます。その分、確実性の高い治療と言えますし、
どのステップに問題があるのかも目で見えてきます。
例えば、体外受精において卵子と精子を出会わせても互いに作用せず受精しないといった場合でも、
それを早い段階で人間の目で確認できれば顕微授精に切り替えることもできます。

 

今回書いた内容は、当院で行っている体外受精説明会でもお話していますので
興味のある方はご参加ください。体外受精の基本的な流れから当院での治療のスケジュールなどを、
私たち培養室のスタッフがご説明いたします。参加費は無料ですので、話を聞いてみたいだけの方や
他院で治療している方もお気軽に参加いただけます。
説明会のあとには個別にご質問やご相談をできる時間もありますし、
その場で初診の予約をとることも可能です。
説明会の詳細・予約に関しましては、当院のホームページをご覧ください。

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