幸町IVFクリニック

培養室

体内での受精について

2014.03.06

こんにちは!培養室の湯原です(^0^)

最近、培養室ではツムツムブームが起きています。

スマートフォンのゲームで、上から積まれてくるキャラクターを消して、

その得点を競うゲームなのですが、なかなか他の培養室の方々を

抜かすことができません(>_<

強いです・・・・・・

 

さて、そんなこんなで

今回は、体内での受精の機構について簡単に書いていきたいと思います。

受精というのは精子が卵子に辿り着いて1つになるというだけの

単純なものではないのです(`・ω・´)キリッ!

 

まず、卵子が成熟していることが必須になります。

卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)によって刺激を受けた卵子は、

第二減数分裂の中期(MⅡ期)で減数分裂を停止し、成熟した状態で排卵されます。

そしてその後、卵管の一番太い部分、卵管膨大部で精子が到達してくるのを待ちます。


一方、精子は成熟し、受精能を獲得した精子であることが必須になります。

精巣から射出された精子はまだ受精するには不十分で、

卵管内でいくらかの時間を過ごす必要があります。

そこで正常に卵子と結合する能力、受精能を獲得するのです。

 

卵子の待機する卵管膨大部に精子が到達すると、

卵子の周囲に付着している細胞(卵を育てる細胞)を自身の酵素で

溶かしながら近づき、卵子の殻である透明帯を通過して、卵子内に侵入します。

精子の侵入を受けた卵子は、その他の精子が侵入しないように、

透明帯の形態を変える透明帯反応というものを起こします。

さらに、卵子が精子によって活性化され、MⅡ期で停止させていた

減数分裂を再開します。

これを再開させることで、その後、受精卵として発育し、

いずれは赤ちゃんとなっていくのです・・・

神秘です\(*0*)

受精というのは、もっともっと複雑なのですが、長くなってしまいますので、

今日はさらりと、このへんで・・・(*^^)v

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