体内での受精について
こんにちは!培養室の湯原です(^0^)/
最近、培養室ではツムツムブームが起きています。
スマートフォンのゲームで、上から積まれてくるキャラクターを消して、
その得点を競うゲームなのですが、なかなか他の培養室の方々を
抜かすことができません(>_<)
強いです・・・・・・
さて、そんなこんなで
今回は、体内での受精の機構について簡単に書いていきたいと思います。
受精というのは精子が卵子に辿り着いて1つになるというだけの
単純なものではないのです(`・ω・´)キリッ!
まず、卵子が成熟していることが必須になります。
卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)によって刺激を受けた卵子は、
第二減数分裂の中期(MⅡ期)で減数分裂を停止し、成熟した状態で排卵されます。
そしてその後、卵管の一番太い部分、卵管膨大部で精子が到達してくるのを待ちます。
一方、精子は成熟し、受精能を獲得した精子であることが必須になります。
精巣から射出された精子はまだ受精するには不十分で、
卵管内でいくらかの時間を過ごす必要があります。
そこで正常に卵子と結合する能力、受精能を獲得するのです。
卵子の待機する卵管膨大部に精子が到達すると、
卵子の周囲に付着している細胞(卵を育てる細胞)を自身の酵素で
溶かしながら近づき、卵子の殻である透明帯を通過して、卵子内に侵入します。
精子の侵入を受けた卵子は、その他の精子が侵入しないように、
透明帯の形態を変える透明帯反応というものを起こします。
さらに、卵子が精子によって活性化され、MⅡ期で停止させていた
減数分裂を再開します。
これを再開させることで、その後、受精卵として発育し、
いずれは赤ちゃんとなっていくのです・・・
神秘です\(*0*)/
受精というのは、もっともっと複雑なのですが、長くなってしまいますので、
今日はさらりと、このへんで・・・(*^^)v