幸町IVFクリニック

培養室

静脈血栓症について

2015.12.10

こんにちは(^^) 

技師の佐藤です。

今回は静脈血栓症について少し・・・。

 

当院ではETトライアルの日の処置前や解凍胚移植の予定が決まった患者様には

静脈血栓症の予防をしましょうという事を適時お伝えしています。

 

不妊治療では様々な形で女性ホルモン製剤を使用します。

薬は経口錠剤であったり貼付剤であったり様々で、治療には非常に有効ですが、

静脈血栓症のリスクがある為注意が必要になります。

 

女性ホルモン製剤を経口投与すると、消化管から吸収され門脈を経て肝内に取り込まれます。

肝内エストロゲンは肝組織を刺激して凝固系を活性化する為、静脈血栓塞栓症の

リスクとなるのです。

したがって内服するエストロゲン量が多ければ多いほど肝刺激が強く、

リスクが高くなることがわかっています。

 

当院で患者様にお使い頂いているエストラーナテープは、経口剤よりもリスクが低いと

言われている貼付剤ですが、全身的に作用しますので内服薬と同じ注意が必要です。

 

静脈血栓症の症状は、下肢の疼痛・むくみ・圧痛・熱感、胸痛、腹痛、頭痛、

息苦しさ、舌のもつれ、急性視力障害、意識障害など。

もしもこの様な症状が出た場合は直ちにお薬を中止して医療機関を受診して下さい。

 

静脈血栓症のリスクを少しでも下げる為に、予防策として、

     絶対にタバコを吸わない。(受動喫煙にも注意して下さい)

     脱水症に気を付ける。こまめな水分摂取を心掛けて下さい。

     活動的な日常生活を送る。下肢をよく動かすようにしましょう。

 

以上三点に気を付けて頂き、ホルモン製剤と上手にお付き合いしていきましょう。

 

=MsoNormal style=”text-align: left; margin: 0mm 0mm 0pt”>また、体調がいつもと違うと感じた時、気になることがある時には、

いつでもご相談下さい。

 

 

2015年もあと僅かとなりました。

皆様にとって素敵な2016年が訪れますように。

残りの半月、一緒に頑張ってまいりましょう(*^ ^*)������

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