幸町IVFクリニック

培養室

酸化ストレスと男性不妊

2016.09.15

こんにちは(*^^*) 技師の佐藤です。

今回は酸化ストレスと男性不妊の関係について少しお話ししますね。

当院では、初めての準備周期の際、奥様に「酸化ストレス度」と「抗酸化力」


検査を受けていただいております。

(検査の詳細は過去ブログ、d-ROMsテスト&BAPテストを参照して下さい^^)

体内で発生する活性酸素が体の細胞を酸化させダメージを与える酸化力。

一方で体内に備わっている活性酸素の害から体を守る抗酸化ネットワークの抗酸化力。

通常は酸化力(活性酸素によるダメージ)と抗酸化力(抗酸化ネットワークの防衛能力)は

バランスが取れています。

ところが、活性酸素が過剰に発生したり、抗酸化力が低下したりして、

酸化力が抗酸化力を
上回った状態を(酸化ストレス)と言います。

この酸化ストレスが、精子の数や運動性にも関与していると言われています。

活性酸素の発生源は様々ですが、細胞内のミトコンドリアでエネルギーをつくる際に

発生しています。その他、タバコ、大量の飲酒、肥満、偏食等の生活習慣、加齢、

また、精索静脈瘤、前立腺等の炎症、異常精子からも活性酸素が大量に発生します。

更には禁欲期間が長くなると酸化ストレスを受けやすくなります。

(禁欲期間を設けさせていただいている理由の一つです^^)

元々、精子は酸化ストレスを受けやすい細胞構造をしています。

酸化ストレス状態では、精子のDNAを損傷したり、たんぱく質や生体膜を損傷したりして、

結果、精子の数や運動性能に悪影響が出てしまいます。

精子数の減少や運動性能の低下といった、男性不妊の7割以上は原因不明とされています。

酸化ストレスのダメージから精子を守るには、酸化ストレス状態を改善し、

酸化力と抗酸化力のバランスを正常化させることが大切です。

精液所見が良くない男性の、精液中の酸化ストレス度が高く抗酸化力が低下している

という
報告や、抗酸化剤の服用によって精子のDNAダメージが改善された等の報告もあります。

無理のない程度に生活習慣を見直し、サプリメント等で必要なものを補って、

酸化ストレスを改善させ、抗酸化力を高めていきましょう!!

当院では奥様がサプリメントを飲んでいらっしゃる方も多いと思います。

ご主人様も奥様と一緒に飲んでみてはいかがでしょうか。

ご夫婦で体質改善し、少しでも精子や卵子の質を高めていきましょう!!

それでは今回はこの辺で・・・・(^^)/~~~

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