培養室の安全管理
こんにちは!
今回は培養室の原が担当します。
培養室にはインキュベーターと呼ばれる機器があります。
これは胚や卵子、精子を培養する機器で、体内と同じ温度、湿度、気相の
環境を作ることができます。
体外受精ではこの中で卵子と精子が受精し、胚が発育していきます。
培養室で重要な機器のうちの1つです。
培養室の中には、インキュベーター以外にも、もちろん重要でかなり高価な
ものがたくさんあります。
災害が発生した場合に、それらが壊れたとしても修理や再購入すればどうにかなりますが、
採卵した患者様の卵はお金には変えられないものです。
非常事態が発生した場合でも、胚が保存してある環境に
変化があってはいけません。
当院では、停電が起きて電気が使えなくなった場合に備えて
自家発電装置を用意しています。
停電時にはすぐそちらからの電源供給に切り替わるように設定してあります。
また、培養室に人がいない夜間に災害が発生した場合、
交通機関が機能していなくてもスタッフが徒歩10分以内に当院に
駆けつけることができます。
長時間の停電が考えられる場合は、状況に応じて判断し、
胚の凍結保存を即時行える体制を整えております。
皆様が安心して当院に通って頂くために、
培養室一同、安全管理を日々努めています。
当院では培養士が土曜日にセミナーを行っています。
そこでは、体外受精がどういうものなのか、そのリスクや具体的なスケジュール、
妊娠率などを中心にお話ししています。
培養室で使っている機器を一部ご紹介する機会や、
当院で行う体外受精などを具体的にお話しする機会もありますので、
ぜひご興味のある方はお越し下さい。