幸町IVFクリニック

培養室

Embryo Scope+

2019.11.05

こんにちは。

 

11月に入りました。

各地では紅葉が見頃ですね。

家用の土鍋を買ったり、衣替えをしたりして

そろそろ冬支度を始めようとしている培養室の大澤です。

 

今回は当院に新しく導入した

タイムラプスインキュベーター

Embryo Scope+

についてお話ししたいと思います。

 

 

体外で配偶子あるいは胚を培養する際に

インキュベーターという培養器を用います。

その内部は常に胚を培養するための最適な

ガス濃度・温度・湿度に保たれています。

 

培養器にはいくつか種類がありますが、

通常、培養器の外に胚を取り出し

胚の発育状況を観察します。

それにより胚にストレスを与えてしまい、

tyle=”margin: 0mm 0mm 0pt;”>その後の胚の発育に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

タイムラプスインキュベーターでは、

胚を培養器の外に取り出すことなく胚を

撮影し、動画として観察することができます。

 

今回当院が導入した

Embryo Scope+』は、

従来のタイムラプスインキュベーターに比べ

2倍以上の容量があり、1台につき最大で患者15症例

16胚の画像を取得することができます。

さらに、より安定した培養環境と高画質で胚の発育状況を

観察することが可能です。

 

 

(赤く点灯しているボタンを押すとポケットが開きます。)

 

また、既知の臨床成績に基づいた胚の発育に関する

世界最大規模のデータベースの分析によって開発された

先進的なソフトウェアが備わっています。

 

各周期において移植・凍結する胚を選択する際に

Embryo Scope+』を用いることで、

従来の培養士の知見と経験に客観的なデータが加わり

着床率の向上、流産の減少が期待でき

妊娠率の向上につながると考えられます。

 

培養環境条件に問題が発生した場合には、

私たちスタッフにメールでお知らせしてくれるので

迅速な対応をすることができます。

 

これからも、安定したよりストレスのかからない環境下で

患者様の大事な胚を大切に培養してまいります。

 

冬に近づき肌寒い日が訪れると思いますが、

風邪をひかないよう気をつけてお過ごしください(^^)/

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