幸町IVFクリニック

看護師・助手

☆☆☆レコベルペンについて

2022.09.20

 こんにちは。看護師の増田です。今年4月から体外受精・顕微授精等の「生殖補助医療」の保険適用が始まりました。保険適用の治療を希望なさる患者さまは初診の後に検査を受けていただきます。その結果医師が保険適用可と判断した場合は、保険での治療に進んでいただいております。

 採卵の周期が始まると卵巣内の卵子の発育を促すために、飲み薬や注射を使っていくことになります。今回は主に保険適用の方の採卵周期で使っていただている排卵誘発剤の注射のひとつであるレコベルペンについて紹介します。

 レコベルペンはFSHというホルモン剤であり、ヒトの細胞を元に作られているペンタイプの注射剤です。基本的に患者様は採卵の周期が始まると採卵日近くまで毎日または一日おきに、ご自身で注射していくことになります。レコベルペンはあらかじめペン本体内に薬剤が充填してあります。先端に注射針をとり付けて指示された投与量にダイヤルを合わせ、お腹に皮下注射する手順です。

 「自分で注射するなんて私にできるかな?」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。レコベルペンはメーカーが作ったとてもわかりやすい冊子がありますし、今の時代らしくQRコードを読み込んで動画をご覧いただくこともできます。もちろん初めて使う方には当院の看護師が注意点などをお伝えしております。そういったサポート体制が整っているので、別に時間を取って注射の練習に出向いていただく必要はございません。

 注射針はナノパスニードルというとても細い針を使います。細い針なので患者様からは「痛みが少ない」との感想を多くいただいています。

 なお採卵周期で使う注射剤はレコベルペンの他に数種類あり、患者様に適したものを適時使っていただくことになります。ペンタイプではない、いわゆる注射器に薬液を吸っていく操作を必要とする薬剤が処方される場合もあります。その際はあらかじめ予約を取って来院していただき、看護師が手順をお教えしております。

 詳しくは医師または看護師にお尋ねください。

 

ご相談・初診のご予約はお気軽にContact