幸町IVFクリニック

看護師・助手

不妊治療と仕事

2023.06.21

こんにちは。

現在当院に通っていらっしゃる奥様は、ほとんどの方が仕事をお持ちです。コロナが流行し在宅ワークが定着した方もいれば、職種によっては通勤しか手段がない方もいるでしょう。

治療開始するにあたって、来院頻度は気になるところだと思います。

実際に皆様とのお話しの中で仕事との両立に悩まれていることをよく耳にします。特に「採卵周期は通院回数が多いため休みを言い出しにくい」、「有給休暇も使い切ってしまったので、離職も考えている」…というかなり切実なお話を伺うこともあります。

厚生労働省では「不妊治療と仕事との両立ができず、16%(男女計(女性は23%))の方が離職しており、不妊治療と仕事との両立支援は重要な課題」と言っています。

そこで「企業や職場において不妊治療と仕事との両立に関する理解と配慮を進めるためのツール」として、または「不妊治療としごとの両立のための休暇制度・両立支援制度を利用する際に、主治医等が発行する証明書として企業や職場と労働者の方をつなぐツール」として不妊治療連絡カードを活用するように促しています。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/30b.pdf

治療そのものを職場の人に知られたくない!という方でも、せめて直属の上司にあたる方には最低限の内容をお伝えしておくほうがいいと思います。職場ではどれくらいの期間支援したらいいのか、より詳しい日程を教えて欲しい、といわれるかもしれません。

実は先日、看護師をしている親族から、同僚が明日採卵になったので今夜の夜勤はできません!と言われ急な夜勤交代に対応できず困った、そんなことあるのか?と相談されました。月経周期を他人に知られることに抵抗ある方がいるのも理解できますが、治療と月経周期は大きく関係しますのでここを曖昧にしてしまうと、後々に響いてしまいます。

この時期は時短ならいいのか、残業や夜勤が不可なのか、急なお休みがありそう・・・など

相手も配慮しやすいようにおおまかな提示は最低限必要になってきます。

じゃあそれはいつ?

実は私たちも質問を受けて一番返答に悩むところですが当院で治療受けられる場合の採卵周期(中刺激の場合)のモデルケースを仮に 7 月 1 日から卵巣刺激開始したとしてカレンダーで表してみました。個人差はありますので前後してしまうことはご理解ください・・・(;^_^A

また採卵前後おなかが張って安静を指示されることもあります。オレンジ色の時期前後は柔軟にスケジュールが組めるようにしておくといいのかもしれません。

治療を始めるにあたっては、職場に理解を求める前に最初にご夫婦でしっかり話し合っておく必要があります。治療中の家事や精神的サポートはどうするか、また治療期間を決めておく…など常にお二人が同じ方向を向いて治療できるようにすることが一番大事なのです。

 

 

 

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