煙草の害
こんにちは。4月から入職した看護師の増田です。
至らぬところが多々ありますがよろしくお願いします。
私は最近、録りためてあるアニメの「アルプスの少女ハイジ」
をよく観てます。干し草のベッド。
手作りチーズを載せたパン。憧れて観ていた子ども時代を思い出します。
ところで、気になるシーンがあります。
おじいさんが、ハイジが食事しているそばでパイプ煙草を吸っている・・・。
昭和に放送されたものだし、まして原作の設定はもっと前なので
無理もないのですが。
ということで、今回は煙草の害についてです。
女性の性機能への悪影響としては、続発性無月経・月経周期の不順、
不正性器出血などの月経異常を起こしやすくなります。
閉経が非喫煙者より1~2年早まるともいわれています。
また煙草に含まれる成分が膣の自浄作用に影響し、感染への抵抗性が
弱まると考えられており、その結果としてヒトパピローマウイルスに
感染してしまうと、子宮頸がんの発生率が高まるとも言われています。
卵巣がんとの関連も指摘されています。
妊婦さんが煙草の煙にさらされると、ニコチンが妊婦さんの
子宮動脈血流を減少させて、一酸化炭素が胎児のヘモグロビンと結合。
血液の酸素運搬機能を低下させ、胎児・胎盤は低酸素状態となります。
胎児心拍数の増加、胎児の呼吸運動が減少し、胎盤機能の低下も起こります。
その結果、胎児の発育が悪くなり、
前置胎盤発生の増加・低出生体重児・自然流産が増えます。
ご主人にも禁煙をお勧めします。
煙草は心筋梗塞・狭心症・脳卒中の危険因子として知られています。
煙草を吸わない人の病気による死亡リスクを1とした場合の喫煙者の死亡リスクは、
心臓病は3倍、肺がんが3.9倍、慢性閉塞性肺疾患は3.6倍、
という報告があるそうです。
とはいえ、生活習慣を変えるのは難しいことです。誰でもそうです。
やめたいけどやめられない・・・と思っている方が、
一日も早く禁煙のきっかけを見つけられることを願っています。