インスリン抵抗性について
こんにちは。看護師の増田です。春になり、当院も新しいスタッフが加わりました。
一緒にもっといいクリニックにしていけたらな!と思っています。
当院は体外受精専門のクリニックです。体外受精治療の前には、いろいろな検査を行います。
そのなかに、空腹時採血検査があります。検査前日の21時までに夕食を済ませていただいて、
当日は朝食をとらずにご来院となります。空腹時採血でいくつかの項目を検査しますが、
その一つにインスリン抵抗性検査があります。
インスリンはすい臓から分泌されるホルモンで、血糖を下げる働きをします。
インスリンがうまく働けず、血糖が下がらない状態が続けば糖尿病になります。
インスリン抵抗性とは、インスリンが分泌されても体の組織の異常や内臓脂肪
などのために効きにくくなっている状態を指します。
インスリンは不妊にも関係します。規則的な月経には規則的な排卵が必要で、
インスリンはその排卵機構にとって重要なホルモンです。
インスリン抵抗性があると、卵の発育がうまくいかなくなったり、
受精卵の着床障害が起こったり、流産のリスクが高くなると言われています。
インスリン抵抗性は遺伝的要因と過食による肥満、運動不足やストレスなどで起こります。
改善するには、生活習慣の見直しが必要です。
日常生活に運動を取り入れ、食生活が糖質・脂質過剰にならないように気をつけましょう。
歩くことは始めやすい運動です。でも続けるのは難しい・・・。
歩数計に似た、「活動量計」をご存知でしょうか。一日の消費カロリーを
カウントするのは当たり前、女性の生理周期に合わせた最適なダイエットプラン
(摂取カロリーと消費カロリーの目標値)を教えてくれるもの、
iPhoneやスマホでデータ管理できる機種もあります。
身に着けやすいように小さくてスタイリッシュ、操作も簡単。
価格は数千円から一万円程度です。リアルタイムで活動量を表示してくれるので、
がんばりが一目瞭然です。
目標値クリアのために、「ちょっと遠回りして行こうか」なんて気になるかもしれません。
インスリンの効きを良くするために、お薬が処方になることがあります。
お薬を飲んでいる方も、運動や食生活の見直しをお勧めします。