幸町IVFクリニック

看護師・助手

血圧の話

2015.02.05

こんにちは。看護師の石原と申します。宜しくお願いします。
日を増すごとに寒さが募るこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は血圧の話をさせていただきます。

 寒くなると体温を保とうとして血管が収縮し、
夏場と比較して血圧が高めになります。
20~40代の女性は逆に血圧が低い方も多く、高血圧と指摘されるのは
まだまだ先のことと思うかもしれません。
でも、高血圧は急激に悪化するわけではなく、着々と進行しているのです。
60代、70代で降圧剤を内服されている方と会話をすると、
「若いころはいつも血圧が低いって言われていたのに、いつの間にか
こんなに高くなったんだよね~。」という言葉がよく聞かれます。
WHOのガイドラインによると、病院での血圧が140/90以上を高血圧としています。
また、高血圧の危険因子として
 ・塩分の摂り過ぎ
 ・喫煙、老化による動脈硬化
 ・肥満
 ・ストレス
 ・運動不足
 ・遺伝的要因
などが挙げられます。

高血圧の合併症として
 ・心疾患(狭心症、心筋梗塞) 日本人の死因第2位
 ・脳血管疾患(脳梗塞、脳出血) 日本人の死因第3位
 ・腎疾患 (悪化すると人工透析が必要になります)
などが挙げられます。
高血圧により血管壁が傷つく為、血管のつまりや破綻が起こり易くなるのです。

遺伝的な要因は避けられませんが、
 ・塩分を控える(出来れば男性9g/日未満、女性7.5g/日未満)
 ・太り過ぎない
 ・適度な運動を心がける
 ・ストレスを発散する
など、生活習慣を見直してある程度予防することも可能です。

ちなみに、様々な加工食品の成分表には「塩分」という表示はありません。
「ナトリウム」は塩分に含まれる成分の一部ですがナトリウム≒塩分とする
考えが一般的です。
ナトリウム(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g) で計算できます。
例えば、成分表示でナトリウムが500mgと記載されているのであれば、
500(mg)×2.54÷1000=1.27(g)
となり、塩分相当量としては1.27g含まれている計算になります。

減塩を意識し始めると、食パンや麺類など、様々なものに塩が使われており、
制限するのは困難に感じるかもしれません。
減塩調味料や出汁を活用しながら、徐々に薄味に慣れていくと良いでしょう。
20年後、30年後の自分のため、家族のためにも、
減塩と運動を心がけてみてはいかがでしょうか。


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