幸町IVFクリニック

看護師・助手

妊娠と風疹について

2015.09.03

まだまだ残暑厳しい折ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私は夏休みに「長崎くんち」で有名な諏訪神社にお参りに行って来ました。
長い階段を登った先の高台にある立派な神社でした。
個性的な狛犬の石像にたくさん会えたのが印象的で、楽しい参拝になりました。

今日は妊娠と風疹についてのお話をします。

風疹とはウイルス性の発疹性感染症で、主な症状は発疹・発熱・リンパ節の腫れなどです。
一度かかると、大抵の方は生涯風疹にかかることはありません。

ご存知のとおり、この風疹に妊娠初期の女性がかかると胎児が風疹ウイルスに感染し、
難聴・心臓病・白内障・精神や体の発達の遅れなどを持った赤ちゃんが
生まれる可能性があります。
特に妊娠初めの12週頃までにその可能性が高いそうです。

ですから、妊娠を望む女性は、妊娠初期に風疹にかからないための対策を
とっていただくことが重要です。

以前に風疹にかかったことがあれば問題ないかというと、ここにひとつの落とし穴があります。
ある調査によるとすでに風疹にかかったとの記憶のある方に血液検査を行ったところ、
約半数の方が記憶違い、または風疹に似た他の病気にかかっていたという結果だったそうです。

医療機関で抗体検査(採血)を受け、風疹に対して十分な抗体があると確認されれば、
風疹にはかからないと考えてよいでしょう。抗体検査は当院でも行っております。

抗体検査で抗体価が低い結果が出た場合、風疹ワクチンの接種をお勧めします。
ワクチンは妊娠していない時期(生理中またはその直後がより確実)の接種が安心です。
当院ではワクチン接種は対応しておりませんので主治医に確認の上、
お近くの医療機関にご相談ください。

風疹ワクチンは非常に安全なワクチンの一つですが、副反応として
発疹やかゆみ・発熱などがみられることがあります。
免疫ができる割合は95~99%なので、まれに一度予防接種を受けたのに、
免疫がつかないこともあります。なおワクチン接種後は2ヵ月間の避妊期間が必要となります。


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