幸町IVFクリニック

看護師・助手

妊娠と葉酸

2016.04.29

みなさまこんにちは。
看護師の増田です。今日は葉酸のお話をいたします。

葉酸はほうれん草から発見されたビタミンB群の一種です。
細胞の分裂に関与し、妊娠初期に特に必要となることが知られています。
その理由のひとつは、神経管閉鎖障害という先天性の病気のリスクを
低減させるためです。

神経管閉鎖障害は先天性の脳や脊柱に発生する癒合不全のことで、
無脳症・二分脊椎となったり、流産や死産につながることもあります。
神経管の閉鎖は妊娠6週末で完成するので、妊娠を望む女性は日ごろから
葉酸が不足しないよう気をつけていただくことをお勧めします。

また体外受精の場合では、摂取する葉酸が十分でないと胚の着床率や
妊娠率、出産率が下がるという報告があります。
受精が成立した後は細胞が活発に分裂を繰り返す時です。
そのため、葉酸が特に必要になるのです。

食品だとほうれん草のほかに、からし菜、高菜、ブロッコリー、アスパラガス、
白菜、レタス、カリフラワー、イチゴや夏みかん、さつまいも、日本かぼちゃ、
大豆、そら豆、などに多く含まれています。
ただし熱に弱く水溶性のため、ゆで汁中に溶けて、調理の中で半分が分解されます。

厚生労働省では妊娠を計画している女性は食品に加えて、栄養補助食品から
1日400μgを摂るように呼びかけています。
現在、葉酸をサプリで摂っている方も、摂取量が足りているか確認してみてください。

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