基礎体温について
こんにちは。看護師の増田です。今回は不妊治療に欠かせない、基礎体温について
おさらいしましょう。
基礎体温でわかること
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排卵しているかどうかがわかる
基礎体温はおおむね月経開始後低温に、その2週間後の排卵あたりで高温になります。高温期と低温期の差が0.3℃以上なら2相性と判断でき、グラフが2相になっていれば排卵している可能性が高くなります。
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毎月のパターンから、排卵日が予測できる
月経周期が28日の健康な女性なら月経の開始日から14日を引いたあたりが排卵日の目安になりますが、月経周期などによって個人差があります。基礎体温を続けてつけることで、排卵日の予測が立ちやすくなります。
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黄体機能の状況がわかる
排卵があったとしても高温相が10日以上持続しなければ黄体機能不全(黄体ホルモンの分泌が不十分な状態。着床障害の原因になることがある)が疑われます。
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妊娠の診断
高温相が3週間以上続いた場合は妊娠の可能性が高くなります。
基礎体温の測定方法
朝、目が覚めて起き上がる前に婦人体温計を口の中に入れて測ってください。5時間以上睡眠をとっていれば測定する時間が違っても気にしなくていいと言われています。測定したらグラフにしてください。グラフ化したスマートフォン画面でもOKです。何日か測定しなかったから・・・と途中で諦めずに穴あきだらけでもよいので測りましょう。
基礎体温からは有益な情報が得られるので、当院では基礎体温を診療の補助にしています。基礎体温のグラフは診察のとき医師にお見せください。なお測定がストレスになってしまう・・・という場合は、医師または看護師にご相談ください。