幸町IVFクリニック

看護師・助手

注射指導

2018.07.26

こんにちは。看護師の石原です。
うだるような暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 今回は、採卵の前々日に自己注射として処方されることの多い
「ゴナトロピン注」について触れてみたいと思います。

 卵巣の中で卵胞が育つ「卵胞期」の後半になると、エストロゲンの分泌量が増えます。
そして、排卵期に入るとGnRhによる刺激が強まり、脳下垂体から
「黄体形成ホルモン(LH)」が大量に分泌されて排卵が起こります。

ゴナトロピン注(人絨毛性ゴナドトロピン=hcg(Human chorionic gonadotropin))には
排卵を促すLH様作用があるため、ゴナトロピン注を打つと投与後36時間程度で排卵が起こるのです。

この効果を利用して、ちょうど排卵時期の成熟した卵子を採取出来るよう、36時間前に自己注射を行います。いわば、採卵準備のラストスパートとも言える注射なのです。

この大切な注射を確実に打っていただくために、ART周期スタートの説明の際に、必ず皆様に
「自己注射の再指導は希望されますか?」と看護師が確認しています。
注射指導は火曜~土曜の14時より約30分~1時間、看護師がほぼマンツーマンで行っています。
お仕事をされている方は来院が難しい場合もあるかとは思いますが、万全の態勢で
採卵に臨むためにも、少しでも不安がある方は再指導を受けることをお勧めします。

暑い日がまだまだ続きそうですね…夕方になるとビールが飲みたくなるかと思います。
注射でも内服薬でも、何らかのホルモン剤の投与を受けている方はいつも以上に脱水に気を付けて、
血栓予防に努めて下さいね。

通院中の皆様が暑い夏を元気に乗り切って、治療でも良い結果が得られますよう、
スタッフ一同心からお祈りしています!!

 

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