甲状腺ホルモン
こんにちは!
2019年がスタートしました。いよいよ平成も最後の年ですね!
次の年号が気になるところですが・・・。
今回は甲状腺ホルモンについてお話します。
甲状腺ホルモンは体の新陳代謝を活発にするホルモンですが、妊娠の維持、
子供の成長にも重要なホルモンです。
不妊に悩む女性は、甲状腺機能異常を有している方が多いことや、
日常生活に差し支えない程度のごくわずかな潜在性甲状腺機能低下症でも
流産率が上昇する可能性が示唆されています。
妊娠を希望している方は甲状腺機能を良好に調節することが大切です。
甲状腺機能の異常は2種類に分類されます。
①甲状腺機能亢進症⇒バセドウ病が代表的であり、甲状腺機能が亢進することにより
ホルモンの分泌が増加します。
症状として、のど(甲状腺)の腫れ、動悸、全身倦怠感、発汗、眼球突出、体重減少、
月経異常、手足の震えなどがあります。
②甲状腺機能低下症⇒橋本病が代表的であり、甲状腺機能が低下して必要なホルモンの
分泌が減少します。
症状として、のど(甲状腺)の腫れ、食欲不振なのに体重増加、寒がり、むくみ、
皮膚の乾燥、無気力、脈が遅くなる、月経異常などがあります。
甲状腺の異常を発見するためには、脳の下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンと
甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの血液検査を行います。
当院ではDrの指示により初診時に検査しています。
採血結果により甲状腺機能亢進症または甲状腺機能低下症の時には甲状腺専門の病院を
ご紹介して受診していただきます。
上記のような症状を自覚した場合は医師へご相談ください。
寒い日が続きます。
インフルエンザも流行していますので、くれぐれもお体を大切にして下さい。