幸町IVFクリニック

看護師・助手

水分摂取と静脈血栓症

2019.08.01

こんにちは

急に暑くなりましたね。

今回は水分摂取と静脈血栓症のお話です。

 

人間の体の約50~75%は水分からできています。成人女性の体内水分量は約55%といわれていますので、体重50kgの人だと27.5kgは水分ということになりますね。

 

体内の水分は体温調節や老廃物の運搬・排出など様々なことに使われます。

では1日にどれくらいの水分が失われるのでしょうか

呼吸や皮膚からの蒸発、排尿などをまとめると約2300mlを1日に失うとされています。

また今の時期 外で運動や作業をしたりしてより汗をかくと、多いときには1時間に1500mlも水分を失ったりします。

 

人間は体内の2%水分を失うとまず喉の渇きを感じます。よく熱中症の症状で聞くめまいや吐き気、全身の脱力感は体内の水分を4%失うと起こります。さらに体内の水分を20%も失うと生命の危機に瀕します。

ですから喉の渇きを感じる、と言うのはすでに脱水が始まっている証拠です。

 

水分が不足した状態で窮屈な座席で長時間同じ姿勢でいると、血液循環が悪くなり足の痛みや腫れ、ひどいときには呼吸困難や死亡する可能性も引き起こすエコノミークラス症候群(静脈血栓症)になることもあります。当院でお渡ししています「静脈血栓症予防を心がけましょう」でも詳しくお話させていただいていますが、現在不妊治療中の方、ホルモン剤を使用されている方はより注意が必要です。(禁煙・水分補給・よく下肢を動かす、です!!)

 

一般的に成人女性の1日に必要とされている水分量は1500ml(スープ等食事で摂る水分も含みます)といわれています。もちろんこれは一般的に…のお話ですので、個人の体型や筋肉量、運動量、妊娠などでも摂取量は変わってきます。また水分を多く摂ることにより便秘なども解消できます。

 

水分は1度に大量に摂るのではなく、こまめに少しずつ摂ることが大切です。(点滴飲みとも言うそうですよ!)ちなみにアルコールやカフェインは脱水を引き起こしますので水分補給には向いていません。おすすめはミネラル成分を含んだ麦茶ですが作業環境やかいた汗の量によってはスポーツドリンク、経口補水液も選んで下さい。 

 

こまめに水分補給をして、この夏も元気にお過ごしください。

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