麻疹(はしか)について
最近、ニュースで、「はしか」の集団感染など、「はしか」に関してのお話を聞く機会が多くなっていると思います。
なので、今回は、麻疹(はしか)についてお話したいと思います。
<麻疹(はしか)の症状>
・10~12日間の潜伏期間の後、38℃程度の発熱及び風邪症状(咳・鼻水・目の充血など)が2~4日続きます。(この時期にウイルス排出量が最も多く、感染力が強い)
その後、39℃以上の高熱とともに、発疹(頭・首から全身へ広がる発疹)が出現。
・通常は、7~10日で回復するが、肺炎・脳炎などの重い合併症を発症する場合あります。
<感染>
・空気感染・飛沫感染・接触感染で、ヒトからヒトへの感染。
・感染力が極めて強く、例えば、インフルエンザは平均して1人の患者から周囲の免疫を持たない約1.3人に感染するのに対して、麻疹は、1人患者から10人以上に感染してしまう力を持っています。
<治療>
基本的には、発熱に対する解熱剤など症状に応じた治療を行います。
<予防と対策>
・手洗い、うがいだけでは麻疹を予防する事はできません。
・最も有効な予防法は、麻疹含有のワクチンの接種です。ワクチンを接種する事で、95%程度の人が、麻疹ウイルスに対する免疫を獲得する事ができ、2回の接種を受ける事で、より強い免疫にするとともに、1回の接種では抗体が十分に産生されなかった方の多くも免疫をつける事ができます。
*ワクチン接種歴は、母子手帳を確認していただくか、分からない時は、麻疹の抗体検査を受けていただくと抗体の有無がわかります。
<生年月日別 麻疹ワクチン接種歴>
|
1972年9月30日以前生まれ |
麻疹ワクチンを接種していない可能性が高い |
|
1972年10月1日~1990年4月1日生まれ |
麻疹ワクチンの定期接種を1回のみ接種している可能性が高い。2回目の接種歴がないことが多い |
|
1990年4月2日~2000年4月1日生まれ |
麻疹ワクチンの定期接種を1回は接種している可能性が高い。 |
|
2000年4月2日以降生まれ |
定期接種として2回接種している可能性が高い |
*特例措置:2008年4月1日~2013年3月31日の5年間に限り、中学1年生と高校3年生年齢の人に2回目のワクチンが定期接種として行われました。
*2006年にMRワクチン2回の定期接種が導入されました。
麻疹について、皆様の参考に少しでもなれば、幸いです。
季節がら体調を崩しやすいかと思いますが、くれぐれもお気を付けください。
監修医師紹介
幸町IVFクリニック 院長 雀部 豊
医学博士、産婦人科専門医、生殖医療専門医、臨床遺伝専門医
1989年東邦大学医学部卒業、1993年同大学院修了。
大学院時代は、生殖医学専門の教授に師事し、胚の着床前診断(現在の着床前遺伝学的検査PGT)の研究を行う。以降、生殖医学を専門に診療・研究を従事。2011年、東京都府中市に幸町IVFクリニックを開設、同クリニック院長。一般不妊治療から生殖補助医療、着床前遺伝学的検査(PGT-A/SR)まで幅広く診療を行っている。
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。
