インフルエンザにかかった時や体調不良時の不妊治療について
2026.01.06
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さんは年末年始をどのように過ごされましたか?体調は崩していませんか?
冬から春先にかけて、発熱やインフルエンザに関するご相談がとても増える時期です。
実際に
「朝は熱が下がったので来てしまいました」
「少し熱があるのですが、受診しても大丈夫ですか?」
「インフルエンザにかかってしまいました。治療はどうなりますか?」
などと、お話しされる方を多くお見かけします。
今回は、そんな時に看護師としてお伝えしたいことをお話しします。
発熱や体調不良がある時は、無理をせずご連絡ください
発熱、のどの痛み、咳、鼻水、全身のだるさなど、いつもと違う体調の変化がある場合は、
来院前に必ずクリニックへご連絡ください。
「治療の予定があるから…」
「これくらいなら我慢できそう…」
と、無理をして来院される方もいらっしゃいますが、体調が万全でない状態での治療は、ご本人にとっても負担が大きくなってしまい、いい結果が得られないこともあります。
また、待合室には妊娠初期の方や、体調に配慮が必要な患者さんもいらっしゃいます。
早めにご連絡いただくことは、ご自身と周囲の方を守る大切な行動でもあります。
インフルエンザにかかった場合、治療はどうなる?
インフルエンザなどの感染症にかかった場合、
治療の段階や症状の程度によっては、
採卵や胚移植を延期することがあります。
延期と聞くと、
「せっかくここまで進んだのに」
「また一からやり直しになるのでは…」
と、不安や落ち込みを感じる方も少なくありません。ですが、発熱や強い炎症がある状態では、体は回復することに精一杯で、本来の力を十分に発揮できないこともあります。
しっかりと体調を整えてから治療を行うことは、遠回りのようで、実はとても大切な準備期間です。
インフルエンザワクチンの接種について
「インフルエンザワクチンは打っても大丈夫ですか?」
「移植前ですが、どうしたらいいですか?」
こうしたご質問も、とても多いです。
基本的には妊娠後も含めていつ接種しても大丈夫です。ただ、インフルエンザワクチン接種後に発熱した場合に副反応なのか別の原因なのか判断がつかないため、採卵や胚移植などの来院予定が直前にある場合は、接種時期について一度ご相談いただくことをおすすめします。
不安なことがあれば、どうぞ遠慮なくお声がけください。
皆さまが少しでも安心して治療に向き合えるよう、サポートしてまいります。
監修医師紹介
幸町IVFクリニック 院長 雀部 豊
医学博士、産婦人科専門医、生殖医療専門医、臨床遺伝専門医
1989年東邦大学医学部卒業、1993年同大学院修了。
大学院時代は、生殖医学専門の教授に師事し、胚の着床前診断(現在の着床前遺伝学的検査PGT)の研究を行う。以降、生殖医学を専門に診療・研究を従事。2011年、東京都府中市に幸町IVFクリニックを開設、同クリニック院長。一般不妊治療から生殖補助医療、着床前遺伝学的検査(PGT-A/SR)まで幅広く診療を行っている。
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。
