生理何日目ですか?
皆様、暑い日が続いていますが、体調お変わりありませんか?
脱水・熱中症予防の為にも、喉の乾く前にこまめに水分摂取をして下さいね。
さて、皆様が来院し、処置室にて「生理何日目ですか?」「基礎体温は低いですか?高いですか?」とお聞きしています。なぜ、私達がお聞きしているかというと、これらの情報がとても大事な情報だからです。
月経周期は、①卵胞期②排卵期③黄体期④月経期に分かれます。
- 卵胞期は、卵胞が成長する時期です。
- 排卵期は、卵巣から卵子が出ていく時期です。月経周期が28日周期の場合、排卵は月経開始から約14±2日前後に起こる事が多いです。
- 黄体期は、胚が子宮へ着床していく時期です。
- 月経期は、子宮内膜が剥がれ落ち、体外に排出される時期です。
基礎体温は、①・②・④が「低温相」体温が低い時期、③が「高温相」体温が高い時期となります。
月経周期・基礎体温の情報から、月経周期のどのあたりなのか・基礎体温は、月経周期と合わせて合っているかどうか等、知る事が出来ます。
治療を進めていく上で、とても大切な情報となります。
基礎体温の変化は、0.3~0.5℃と非常に微妙な為、低温相・高温相が分からなければ、看護師にグラフを見せていただければと思います。
基礎体温を毎日、計測する事は、とても大変な事だと思います。ストレスを溜めず、計測をしていただければと思います。
監修医師紹介

幸町IVFクリニック 院長 雀部 豊
医学博士、産婦人科専門医、生殖医療専門医、臨床遺伝専門医
1989年東邦大学医学部卒業、1993年同大学院修了。
大学院時代は、生殖医学専門の教授に師事し、胚の着床前診断(現在の着床前遺伝学的検査PGT)の研究を行う。以降、生殖医学を専門に診療・研究を従事。2011年、東京都府中市に幸町IVFクリニックを開設、同クリニック院長。一般不妊治療から生殖補助医療、着床前遺伝学的検査(PGT-A/SR)まで幅広く診療を行っている。
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。