クラミジア感染症
2013.03.14
こんにちは。今回はクラミジア感染症についてお話しします。
クラミジア感染症はクラミジア・トラコマチスによって起こる感染症で
性行為感染症(STD)の1つです。
クラミジア感染症は非常に自覚症状が出にくい感染症です。
感染した女性の80%、男性の50%は何も症状がないといわれています。
しかし、自覚症状がなくても感染は進行します。
女性の場合であれば卵管炎や子宮頸管炎を起こし、卵管閉塞、狭窄など
卵管性の不妊や子宮外妊娠の原因となります。
妊娠中の場合、炎症が流産や早産を引き起こす原因になることもあります。
また、お産のときに産後感染によって赤ちゃんが結膜炎や
クラミジア肺炎にかかる可能性もあります。
クラミジアの感染者は非常に多く、不妊症の原因となるため
不妊治療においてはクラミジア感染の検査は必須です。
当院では、血液でクラミジア・トラコマチスの検査をおこない、
IgA抗体、IgG抗体を測定します。検査結果によって治療が必要な場合は、
ご夫婦ともに抗菌薬ジスロマックを内服していただきます。
お一人だけを治療すると再び夫婦間で感染がおこり、
感染を繰り返すことになるためご夫婦同時に内服する必要があります。