幸町IVFクリニック

院長

睡眠は大切です

2023.06.15

幸町IVFクリニック院長の雀部です。

医学は絶えず発展しています。生殖医学の分野でも新しい知見が続々と発表され、疾患や治療に対する考え方は常に変化しています。このブログでは、妊娠を希望されているご夫婦向けに、新しく発表された知見のポイントをQ&A形式で簡潔に紹介していきます。

今回は睡眠と体外受精の話です。

Q 睡眠の質と体外受精の成績は関係があるか?

A 質の良い睡眠と体外受精の結果(特に臨床妊娠率と生産率)には積極的な関連があります。35歳未満の女性の場合、質の悪い睡眠と体外受精の悪い結果は関連があるかもしれません。睡眠関連疾患の治療や睡眠行動改善の指導は、体外受精の結果を改善するかもしれません。

 

根拠となる論文は、

Liu, Z., et al. (2023). “The impact of sleep on in vitro fertilization embryo transfer outcomes: a prospective study.” Fertil Steril 119(1): 47-55.

 

論文のエビデンスレベルは、

前向きコホート研究のため、エビデンスレベルは高いです。

 

監修医師紹介

院長 雀部 豊

幸町IVFクリニック 院長 雀部 豊

医学博士、産婦人科専門医、生殖医療専門医、臨床遺伝専門医
1989年東邦大学医学部卒業、1993年同大学院修了。
大学院時代は、生殖医学専門の教授に師事し、胚の着床前診断(現在の着床前遺伝学的検査PGT)の研究を行う。以降、生殖医学を専門に診療・研究を従事。2011年、東京都府中市に幸町IVFクリニックを開設、同クリニック院長。一般不妊治療から生殖補助医療、着床前遺伝学的検査(PGT-A/SR)まで幅広く診療を行っている。

※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。

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