食事も大切です
幸町IVFクリニック院長の雀部です。
医学は絶えず発展しています。生殖医学の分野でも新しい知見が続々と発表され、疾患や治療に対する考え方は常に変化しています。このブログでは、妊娠を希望されているご夫婦向けに、新しく発表された知見のポイントをQ&A形式で簡潔に紹介していきます。
今回は食事と流産リスクの話です。
Q 日々の食事と流産リスクは関係あるのか?
A 関係あります。フルーツ、野菜、魚介類、乳製品、卵、穀物に富んだ食事は、流産リスクを下げる可能性があります。
一般に健康的または抗酸化力が強いと言われている食品グループを積極的に摂り、加工食品(加工肉など)の摂取は避けた方が流産リスクを下げるようです。
根拠となる論文は、
論文のエビデンスレベルは、
メタ解析のため、エビデンスレベルは高いです。
監修医師紹介

幸町IVFクリニック 院長 雀部 豊
医学博士、産婦人科専門医、生殖医療専門医、臨床遺伝専門医
1989年東邦大学医学部卒業、1993年同大学院修了。
大学院時代は、生殖医学専門の教授に師事し、胚の着床前診断(現在の着床前遺伝学的検査PGT)の研究を行う。以降、生殖医学を専門に診療・研究を従事。2011年、東京都府中市に幸町IVFクリニックを開設、同クリニック院長。一般不妊治療から生殖補助医療、着床前遺伝学的検査(PGT-A/SR)まで幅広く診療を行っている。
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。