医学的適応のない顕微授精は有害
2023.08.10
幸町IVFクリニック院長の雀部です。
医学は絶えず発展しています。生殖医学の分野でも新しい知見が続々と発表され、疾患や治療に対する考え方は常に変化しています。このブログでは、妊娠を希望されているご夫婦向けに、新しく発表された知見のポイントをQ&A形式で簡潔に紹介していきます。
今回は医学的適応のない顕微授精の話です。
Q 医学的適応のない顕微授精(脆弱は医学的理由や患者希望により行われる顕微授精)による不利益はないのか?
A 通常の媒精と比較して、受精率が低く、胚の正倍数体率が11%低かったという報告があります。
根拠となる論文は、
論文のエビデンスレベルは、
後ろ向き研究です。エビデンスレベルは、あまり高くありません。